竹細工ができる方がいると聞いて、長柄町都市農村交流センターに向かった私。このときお話の中で出てきた長柄町の「竹林問題」についてご紹介します。
長柄町に来るとよく聞く話があります。
うっそうとした長柄町の竹林
「竹が増えて、山が荒れてしまった」
確かに、これは長柄町に限った問題ではありません。
「竹林問題」は日本各地で問題になっています。
具体的にどのような害があるのかというと、
・ほかの植物に日光が当たらなくなり、今まで生息していた植物が成長できず、それに合わせて動物も住めなくなっていく
・斜面に生えている場合、樹木と比べて土砂崩れが起きやすい
など。
「日本が抱える竹林問題について」南九州竹材エコロジー
https://ecotake.jp/takeblog/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E6%8A%B1%E3%81%88%E3%82%8B%E7%AB%B9%E6%9E%97%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
「竹林問題 拡大竹林を本来の雑木林へ」サントリー
https://www.suntory.co.jp/eco/forest/protect/problem.html
(2019年5月17日 閲覧)
長柄町交流センターの齊藤洋一さん(左)と能瀬渉さん(右)
「確かに、能瀬さんが作る竹の杖は珍しいから買っていく人もいる。でも、今の杖は軽いし折りたためるでしょう?だから、本当に需要があるかというとそうではない」と齊藤さん。使い勝手の良さでは勝てないということですね。
一方、竹細工の記事でご紹介している能瀬さんがつくる竹トンボのお値段は、なんと1つ100円。かなり頑丈なつくりであるだけに、安く感じました。使い勝手はさておき、手は出しやすい価格ですよね。
「安すぎて全然採算が合わないよ」
能瀬さんも齊藤さんも、口をそろえて言います。
能瀬さんがつくる竹のおもちゃ
竹の加工には手間がかかります。だから値段も高くなる。高いからだれも買わない。活用しようにも、それが現実的ではないのだと語っていました。
高ければ買い手が減るし、安くすれば売り手がやっていけない。
かつては家を建てる時にも、家の周りの垣根にも、日々使う道具にも竹が使われていました。しかし今は科学技術の発展により、新しい生活スタイルとそれを支える新素材が浸透しています。需要が減った竹は生えっぱなしでどんどん広がっていく。
もう、どうしようもない…というのが正直な感想です。
北海道生まれの私にとって、竹が生えているというのはものすごく珍しくて魅力があったのですが。
それでも長柄町には竹の活用に取り組んでいる方がいるという情報も入手しました。今度はその方にもお話を聞きにいってみようと思います。
以上、長柄町都市農村交流センターからお伝えしました!
長柄町に来るとよく聞く話があります。
うっそうとした長柄町の竹林
「竹が増えて、山が荒れてしまった」
確かに、これは長柄町に限った問題ではありません。
「竹林問題」は日本各地で問題になっています。
具体的にどのような害があるのかというと、
・ほかの植物に日光が当たらなくなり、今まで生息していた植物が成長できず、それに合わせて動物も住めなくなっていく
・斜面に生えている場合、樹木と比べて土砂崩れが起きやすい
など。
「日本が抱える竹林問題について」南九州竹材エコロジー
https://ecotake.jp/takeblog/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%8C%E6%8A%B1%E3%81%88%E3%82%8B%E7%AB%B9%E6%9E%97%E5%95%8F%E9%A1%8C%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/
「竹林問題 拡大竹林を本来の雑木林へ」サントリー
https://www.suntory.co.jp/eco/forest/protect/problem.html
(2019年5月17日 閲覧)
長柄町交流センターの齊藤洋一さん(左)と能瀬渉さん(右)
「確かに、能瀬さんが作る竹の杖は珍しいから買っていく人もいる。でも、今の杖は軽いし折りたためるでしょう?だから、本当に需要があるかというとそうではない」と齊藤さん。使い勝手の良さでは勝てないということですね。
一方、竹細工の記事でご紹介している能瀬さんがつくる竹トンボのお値段は、なんと1つ100円。かなり頑丈なつくりであるだけに、安く感じました。使い勝手はさておき、手は出しやすい価格ですよね。
「安すぎて全然採算が合わないよ」
能瀬さんも齊藤さんも、口をそろえて言います。
能瀬さんがつくる竹のおもちゃ
竹の加工には手間がかかります。だから値段も高くなる。高いからだれも買わない。活用しようにも、それが現実的ではないのだと語っていました。
高ければ買い手が減るし、安くすれば売り手がやっていけない。
かつては家を建てる時にも、家の周りの垣根にも、日々使う道具にも竹が使われていました。しかし今は科学技術の発展により、新しい生活スタイルとそれを支える新素材が浸透しています。需要が減った竹は生えっぱなしでどんどん広がっていく。
もう、どうしようもない…というのが正直な感想です。
北海道生まれの私にとって、竹が生えているというのはものすごく珍しくて魅力があったのですが。
それでも長柄町には竹の活用に取り組んでいる方がいるという情報も入手しました。今度はその方にもお話を聞きにいってみようと思います。
以上、長柄町都市農村交流センターからお伝えしました!
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